コラム

家の寿命は「気密」で決まる

2026年01月23日

家の寿命は「気密」で決まる

今回は、住宅のプロの視点から、厳しい気候の中でも長く快適に、そして健康に住み続けるために不可欠な「気密の重要性」について、弊社のこだわりを交えて詳しくお話しします。

 

 

1. なぜ「隙間」があると、高性能な家にならないのか?

 

想像してみてください。

真冬の冷え込みが厳しい日、最高級のカシミアのコートを着て外出したとして、素材は最高ですが、もしボタンをすべて開けっ放しにしていたらどうでしょうか?

体温は外に逃げ、隙間から冷たい風が容赦なく入り込みますよね。

住宅における「気密」とは、まさにこのボタンをしっかり留めることです。どんなに高価な断熱材(コートの生地)を使っても、隙間(ボタンの開き)があれば、その性能は十分に発揮されません。

 

気密性が低い、つまり隙間が多い家では、以下のような深刻な問題が発生します。

・冷暖房効率の低下:温めた(冷やした)空気が隙間から逃げ出し、外気が侵入するため、光熱費が無駄にかかってしまいます。

・換気が機能しない:隙間だらけの家は計画的な換気経路が崩れ、家の中の空気が淀んでしまいます。ストローに穴が開いていると、うまく飲み物を吸い込めないのと同じ理屈です。

・壁内結露の発生:最も恐ろしいのがこれです。隙間から入り込んだ湿気が壁の中で冷やされて結露し、目に見えないところで柱を腐らせる原因になります。これは家の寿命を著しく縮めることになります。

 

 

2. 「全棟2回の気密測定」は、料理の「味見」

 

HASI HAUSの新築住宅では、全棟で「工事中」と「完成時」の2度の気密測定を行うことを鉄則としています。

「完成した時に一度測れば十分ではないか?」と思われるかもしれませんが、私たちは2回測ることにこだわっています。

 

これを「料理」に例えてご説明します。

一流のシェフが考案した完璧なレシピ(高気密な設計図)があったとします。

しかし、実際に調理をする過程では、その日の気温や素材の状態、火加減によって味は微妙に変化するものです。

シェフが一度も味見をせずに、「レシピ通りに作ったから大丈夫」と、そのまま料理を出してしまったら?

「少し塩気が足りなかった」「火が通り過ぎていた」というミスは、完成して盛り付けた後(家が完成した後)では、もう修正ができません

家づくりも全く同じです。設計段階で「C値(気密性能)=0.5/㎡」と計算されていても、現場での職人の手仕事に万が一の隙間があれば、その数値は達成できません。

 

1回目、工事中の「味見」は、壁を塞いでしまう前の「構造段階」での測定です。

ここで隙間を見つければ、すぐに気密テープやウレタンで補修が可能です。

いわば、「煮込んでいる途中の味見」、この段階での修正が最終的な性能を決定づけます。

2回目、完成時の「味見」は、すべての工事が終わった段階で再度測定します。

これは「お客様にお出しする直前の最終確認」です。

2回測ることで、名実ともに「隙間のない家」であることを証明し、お客様にお引き渡しするのです。

 

 

3. HASI HAUSの誇り 平均C値「0.29/㎡」という数字

 

ここで、弊社の具体的な性能についてお伝えします。

実績値として記載しています。正確な最新データについては、弊社までお問い合わせください。)

HASI HAUSがこれまで手掛けてきた住宅の気密測定平均C値は「0.29/㎡」をマークしています。

C値とは、家全体にどれくらいの隙間があるかを示す指標で、数値が小さいほど隙間がないことを意味します。

・一般的に「高気密住宅」と呼ばれる目安が1.0/㎡以下

 (家全体の隙間を集めると、ハガキ1枚ぶんの大きさ)

・非常に優れているとされる水準が0.5/㎡以下

 (家全体の隙間を集めると、名刺1枚ぶんの大きさ)

そんな住宅業界の中で、0.29/㎡という数値は、弊社の職人たちが一棟一棟、極めて精密な施工を行っている証でもあります。

現場で一箇所ずつ丁寧に隙間を埋め、測定と改善を繰り返してきた「努力の結晶」なのです。

 

 

4. 「確かな数値」が、将来の家族の安心を支える

 

「うちは丁寧に作っているから大丈夫」という言葉だけでは、根拠になりません。

気密性は、専用の機械で家の中の空気を追い出し、その圧力を測る「気密測定」という客観的な数値でしか証明できないからです。

私たちがここまで数値にこだわる理由はシンプルです。

お客様に冬暖かく夏涼しい家に、長く住んでいただきたいからです。

気密性が極めて高い家は、いわば「魔法瓶」のように温度を保ちます。

それは光熱費を抑えて家計を助けるだけでなく、ヒートショックのリスクを減らし、さらには結露を防ぐことで家族の健康を守り、家の寿命そのものを延ばすことにもつながるのです。

 

 

最後に

 

家づくりは、家族にとっての大きな買い物です。

「数値に基づいた確かな性能」を選んでいただきたい、それが私たち建築のプロとしての願いです。

実際にどのような測定が行われているのか、こだわりや測定の様子をホームページで公開しています。

 

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皆さまの家づくりが、後悔のない素晴らしいものになるよう、心から応援しています。