コラム

今年の猛暑と、これからの家の話 ~万博で感じたこと、そして私たちにできること~

2025年09月30日

今年の猛暑と、これからの家の話 ~万博で感じたこと、そして私たちにできること~
 今夏、福知山はまさかの3日連続で全国一の暑さに。「日本でいちばん暑い町」なんて、ちょっとしたニュースにもなりましが、私たち建築業界では笑いごとではなく、スタッフ、職人、協力業者、水分と休憩をいつも以上にしっかり確保しながら、なんとか夏を乗り切ることができました。

 お客様からも「家の中が暑すぎて…」という声をよくいただきました。気候がこれだけ変わってくると、もはや“夏は暑い”という前提で、家づくりそのものを見直す必要があると感じています。
そんな思いもあって、私は今年、大阪・関西万博に3回足を運びました。どんな未来の暮らしが描かれているのかを、実際にこの目で見たくて。中でも印象に残っているのが、人工光合成で電気を生み出す自給自足の住まいや、家が住む人の健康状態をチェックしてくれるシステム。「未来の家って、こんなふうになるんだ…」と驚きながらも、「いや、もうすぐそこまで来てるのかもしれない」と感じました。

 とはいえ現実は、金利は上がり、物価も高止まり。少子化もあって「家を建てよう」と考える人が減っているのも確かです。
でも、そんな時代だからこそ「暮らしの本質」が問われているんだと思います。大切なのは、家族が安心して、心地よく、長く住める家。私たちがつくっているのは、ただの建物じゃなくて「人生を支える場所」なんですよね。
高気密・高断熱で、暑さにも寒さにも負けない家。ライフスタイルに合わせた間取りや動線。そして、何かあったらすぐに駆けつけられる「地元の工務店」であること。こういう積み重ねこそが、これからの家づくりには大事だと感じています。

 年4回のコラムなのですが、今回が今年最後になります。
今年もたくさんのご縁をいただき、本当にありがとうございました。2026年も「暮らしをちょっと良くするお手伝い」ができればと思っています。少し早いですが、どうぞよい一年の締めくくりをお迎えくださいね。

取締役社長 上田 公平