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弊社スタッフが綴るHASI HAUSブログ

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2023
09.08

アートは感性だ。正解はない。自分はどう感じ、どう考えるのか?

 私の趣味の一つに映画鑑賞があります。あらゆるジャンルの映画を観るのですが、今年の夏は『君たちはどう生きるか』がスマッシュヒットです。ジブリの宮崎駿監督によるアニメ映画です。何より話題になったのは、「広告宣伝を一切しない」ということです。

 CMや宣伝がないというものを観に行く経験はめったにありません。映画を観るのに、時代背景も役者(ここでは声優)も登場人物の年齢もわからない・・・ただわかっているのは同名の原作がモチーフになっていることと、鳥みたいなポスターだけ。とはいえ、いくらあらがったとしても情報化社会である今日では、SNSやYouTubeなどから内容が目に入ってきます。ジブリが意図として宣伝せずに公開に持ち込んだという工夫も含めて、予備知識がなく新鮮でまっさらな気持ちで映画を観たいと思い、公開すぐに観に行ってきました。ゆっくりと観たいので福知山シネマへ。この地元映画館は、ゆったりじっくり観られることで有名です。下手したら一人だけで鑑賞できるという特典もしばしば・・・(運営は大丈夫でしょうか?)ところが、平日9:20上映にも関わらず、長蛇の列。60代の老夫婦、3~40代主婦、高校生(学校はどうした??)さすがジブリです。内容はもちろん伏せておきますが、非常に考えさせられる作品でした。

 広告宣伝をしないという企業戦略は、もちろんジブリ宮崎駿というブランドをもってして成しえることですが、パンフレットすら発売しない(8月現在)ということで、この作品を純粋に観て、その感想を自分自身で見つけてほしいというジブリの考えは、この作品のテーマを直接観客に投げかけているのかもしれません。現在、実社会で起きる様々な事象は、インターネットやワイドショーを中心に一方的で偏った見方が支配的です。そこに世間までもが同調してしまう世の中になっています。自分自身の考え、見方をしなければ、なにかとんでもない方向に向かって行きはしないか危惧するのです。
 
 先日研修で1枚の絵画を見せられました。「この絵を見てどう思いますか?言葉で表してください。」という質問に参加者は様々な意見を述べていました。
 
 アートに正解はないのです。芸術の秋、感性を高めてみませんか?
上田 公平  

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